この3年の学校での実践についてメモ

自分が大切にしてきたこと

この3年に限らず,自分は「開発教育」や「ProjectAdventure(PA)」の実践をしながら学んできた。

・世界に目を向けられる
・多様な価値観の人と共に生きる
・社会につながる、行動する
・体験を通して学ぶサイクルを回せる
・ありたい自分、自分達を考える

こんなきっかけになればいいから。
でも、それらは「開発教育の教材」を通して学ぶものでも、「PAのアクティビティ」を通して学ぶものでもなく、すべての出来事を開発教育やPAで考えることができるよなと思う。 根っこにあるものはつながっている。

この3年間は、もちろん開発教育の教材、PAのアクティビティも実施したけど、数学の授業をまるごと開発教育、PA化しようと試みている。

数学を再デザイン

数学のMATHの頭文字をとって、
「M」indset
「A」dventure
「T」eam
「H」appy

体験から学べる人のマインドセット、冒険すること、チームとして高まること、幸せであること…を大切にした数学の授業を目指している。

主に『学び合い』の実践で、子どもと共に学ばせてもらっている。

最初は単元の最後で数時間だけの実施だったが、だんだんと子どもを信じて任せることができるようになってきて、ほぼ学びを子どもに委ねられるようになった。

そして、今では単元内の自由進度制『学び合い』を行っている。

授業で身に付けるべき学習内容は国で決められていて、そこは変えられない。
でも、その学び方やペースは個々が自分らしく選べる環境にしていける。

一時間で課題を達成できるようチームで工夫するのも大切だけど、「この時間内で全員」が強すぎると、どうしても子どもが自分らしく選択をするよりも、課題達成の強要になりがち。(これは自分自身の課題だろう)

だから、単元を任せるようにした。

長野県に開校予定の風越学園のHPに、「学びのコントローラ」という言葉が出てくるが、この学びのコントローラを子どもに持たせるには、一時間で完結させるのではなく、もっともっと長いスパンで学べることにメリットがあるし、教師側も長いスパンで生徒の成長プロセスを見ることができる。
生徒の自己主導力を高めるため、単元内自由進度制。

単元を通して個々が学ぶ

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「単元通して遭難者を出さんようにしよう!」

一人でやる子、仲良しとやる子、クラスを見て、一人も見捨てないために動く子、なかなか学びに向かえない子…
規律ある一斉講義と比べて、カオスな教室。

自分が出ていきたいって気持ちが強くなるのを一度抑えて、生徒の学ぶ姿にじっくり向き合う。

プロセスに対しての見取り力,フィードバック力が必要。

今の現場は,
「子どもが社会に出て幸せに生きていくため」という根っこを共通に持って、個々の先生が自分でこだわって実践することができる環境。

だからこそ、自分らしく思い切って実践したいし、発信もしたい。